無音の音声ファイルは、本番の録音がまだなくても再生時間が必要な場面で使えます。プレーヤーの時間表示、アップロード欄、編集用の音声トラックを試せます。短いテスト音では、再生経路から音が出るかを調べられます。調べたい挙動に合わせて素材を選んでください。
1. 5秒の無音から始める
WAV生成で無音、44,100 Hz、モノラル、5秒を選んで生成します。再生ボタンを押すと、音が出ずに時間表示が進みます。WAVを保存し、以後の比較に使う基準ファイルにします。生成しただけでは再生を始めません。
2. 設定を1つずつ変える
| 素材 | 調べること | 調べられないこと |
|---|---|---|
| 1秒の無音 | 短い音声の取り込み、終了表示、再再生。 | スピーカーから音が出ること。 |
| 30秒・120秒の無音 | 時間の表示、途中への移動、長い音声の取り込み。 | 音声認識、音楽の品質、圧縮形式への対応。 |
| 440 Hz・5秒のテスト音 | 端末の音量を小さくした状態で、音が出ること。 | 音量の校正、周波数特性、録音品質。 |
| モノラルからステレオへ変更 | 2チャンネルのWAVを取り込めること。 | 左右の振り分け。生成する左右チャンネルは同じ内容です。 |
3. 生成するWAVの容量を把握する
このツールは、44バイトのヘッダーを持つ非圧縮16-bit PCMのWAVを作ります。整数秒で指定した場合の容量は、次の式で計算できます。
44 + seconds × sample_rate × channels × 2
- 5秒・44,100 Hz・モノラル:441,044バイト。
- 10秒・48,000 Hz・ステレオ:1,920,044バイト。
- 120秒・48,000 Hz・ステレオ:23,040,044バイト。
無音とテスト音は、長さ・サンプルレート・チャンネル数が同じなら容量も同じです。他のWAVには追加のメタデータや別の符号化があり得るため、この式は生成するファイルに対するものです。音声形式が不要な容量境界の試験には、 指定容量のファイル生成を使えます。
4. 取り込み後のファイルを調べる
ファイルを選択できることは最初の段階です。サーバーの応答を見てから、保存したレコードを開き直し、音声を再生します。時間表示、一時停止・再開、途中への移動、終了後の表示を調べてください。アプリが再エンコードする場合は、保存後のバイト列の一致ではなく、長さやチャンネル数を比較します。
ブラウザのプレーヤーには再生操作を用意し、利用者が音を出すタイミングを選べるようにします。操作や属性の仕様はMDNの audio要素の説明にあります。preloadはブラウザへの指示の目安で、メタデータだけが必ず転送される保証ではありません。
5. 次の試験に合う素材を用意する
長さ・サンプルレート・チャンネル数・期待する結果と一緒にファイルを保存します。生成処理はブラウザ内で完了し、マイクや録音ファイルの送信は不要です。製品が音声認識・音楽・圧縮音声を扱う場合は、それぞれに合う別のテスト素材も用意してください。無音のPCM WAVだけですべての音声条件は試せません。